3年生後期、12月も後半となり冬休みは目前に。今回はオンラインでインタビューを行い、現在取り組んでいる作品の紹介や就職活動についてお話しいただきました。
(2025年度 常葉大学 造形学部 3年生 Fさん・Iさん・Aさん)
インタビュー実施日: 2025年12月22日(月) at オンライン
作品紹介
【インタビュワー】
最近どんなものを作ってますかって話をしたいと思うのですけど、どうですか?
【Aさん】
それは私から行かせてほしいくらい全然作れてないっていうのがあって。
【インタビュワー】
おいコラ(笑)
卒業制作展ポスター(Aさん)
【Aさん】
いや、本当に一応一個ゼミで作った作品がそれが一番かなっていう感じなんですけど。ゼミの企画なんですけど、卒展(卒業制作展)のポスターを作ろうみたいな課題が出てて、その中の作品です。一応グループ5人だったんですけど、私たち3年2年で分かれて、私たち3年のグループで制作したものになります。

意図としては、芸術家の偉人たちとか芸術評論家が発した名言なんですよ。で、その言葉たちを一応バーっていっぱいコピーして、それを短冊みたいにして切って、それを握りしめて葛藤してるみたいな。この言葉たちに縛られるのかどうなのかみたいな感じで、芸術家っぽい葛藤してますっていうのをアピールしたくて。写真を撮って、Photoshopで加工して、と作った作品です。
今授業でやってる作品作りなんですけど、一回こういう作品作りたいってなったんですけど…。先生と話し合いして結局ポートフォリオ作ろうってなって、ポートフォリオ制作も今めっちゃ苦戦してて、自分のアピールしたいところがうまく表現できない。こうやってコミュニケーション私得意ですよっていうのを表現したいけど、果たしてそれはポートフォリオなのかみたいな話に今日の講評でなって。今、自信喪失中。作品自体はもう全然作れてないっていう感じになってます。ポートフォリオの過程も全然進んでないので、今現状を出せるのがこの作品1個になってます。
作品…。作品じゃなくて、最近始めたことなら言えるんですけど、それ言った方がいいですか?
最近始めたことは、この本が個人的にすごく良くて、『こうやって頭の中を言語化する』っていうコピーライターの荒木俊哉さんが書かれた本なんですけど、私は物語とかシナリオを書きたいなっていう気持ちがあって。それがあまりうまくできないっていう話をいろんな人にしているなかで、父に「俺はそういうの分からないけど、この本が言葉に関する本で結構良かったから」って教えていただいて。この本を読んでめちゃくちゃ良かったのでみんなにおすすめなんです。

この本の中にある言語化ノート術というのが、自分が何かしたときに「なんとかだった(行為)+ 感情、のはなぜか(自問自答)」という風に書いて、そこからいろいろやり方があるんですけど、自分の感情の分析をしていくノート術。それを最近がんばってやってます。っていうのが一つです、はい。以上です。
【インタビュワー】
なんかさ、そのノートの見せられるものを、体裁整えて作品/ポートフォリオにする。「私ってこんな人間ですよ」っていうことが伝わるかなって。Aさんはコミュニケーション能力が高い。高いと思うよ。高いと思うんだけど、それをポートフォリオという形でどういうふうに表していいのかは難しい。それも確かにそうだと思う。
という中で、人に伝えるために言葉にするわけだから、自分で理解するっていうのも含めて、誰か人に理解してほしい = 伝わる形にするっていうのに、こういうこと(言語化ノート術)をしてます。何かのトピックに対して、こういうふうな自分の中の思いがあって、それを分析していくとこうなりました。みたいなものを、文章で長々と書かれても読むの嫌じゃん。言語化ノート術で手書きのノートに書き起こしたものを、さらにビジュアル的にどう見せるかって(= 作品化)いうことを考えてまとめたら良さそうに思うけど。
【Aさん】
確かに。ありがとうございます。
【インタビュワー】
恥ずかしいよ、でも。
【Aさん】
その辺は、羞恥心という概念が自分の中にあまりないので、大丈夫だと思います(笑)
【インタビュワー】
やってみたら面白いと思います。みんな「言語化」好きだよなぁ。
【Aさん】
伝わらないのがすごい嫌で、自分の気持ちが。結構こういう本を最近探してますね。
【インタビュワー】
なるほど、ありがとうございます。
じゃあ次の方お願いしてもいいですか。
ゲーム制作(Iさん)
【Iさん】
デザインがまだ固まってないので仮なんですけど、これがさっき言ってた作ってるゲームの説明です。題名が『タップザクロス』というゲームで、名前のとおりとにかく✕ボタンを押し続けるゲームになります。コンセプトが「うざいネット広告」と「タイムアタック」を掛け合わせたものになります。

なんかネット広告でめっちゃ✕ボタンがどこにあるかわからないのありませんか? ✕ボタンを探すイライラを面白さに変えるゲームになります。内容としては画面に表示された広告の中から✕ボタンを探し出して、制限時間内にどれだけ素早く閉じられるかを競います。
【インタビュワー】
そうだよね、広告うざいよね。ゴメンね。
【Iさん】
広告でイライラした感情から生まれました、このゲーム(笑)。画面が小さくて申し訳ないんですけど、ちょっと動かしてみます。こんな感じで、これもデザインが未完成で色が白黒なんですけど、ボタンを押すとどんどん画面が切り替わって、別の広告がどんどん新しく出てくるので、とにかく早く✕ボタンを押し続けるっていうものになります。最後に何秒でできたっていうのが表示されて、これでゲームをおしまいっていうゲームを作っています。

【インタビュワー】
すごい! そもそも Unity(によるゲーム制作・プログラミング)をやろうと思ったきっかけは何だろう?
【Iさん】
夏のインターンシップでプログラミング系の会社に行ったんです。そのときにC#(プログラミング言語)を勉強して、面白いなってなったんですよ。それで何かやりたいなって思ったときに、UnityがC#でゲームを作くれる有名なプラットフォームで、参考書もいろいろあるので、そういう意味でもUnityを使ってみようとなりました。
【インタビュワー】
すごいね。何年も講師をしているけど、この展開は初めてかな。
【Iさん】
プログラミングの触りは、先生のHTMLが楽しかったからっていうのはあります
【インタビュワー】
いやぁ、ありがたい話なんだけどさ、皆さんの先輩にもHTMLは割と楽しくやったよっていう人たちはいて。就職して研修の中で簡単なプログラムを書いてみたけど…無理でしたっていう、結構そういう話聞くのよ。だから学生のうちにプログラムを自分でやってみようっていうところに至ったのがすごいなぁ。
(常葉大学造形学部のカリキュラムでは、専門的に扱われていない領域です)
【Iさん】
ありがとうございます。
【インタビュワー】
C#はUnityの中で書いてる?
【Iさん】
Visual Studio Codeで書いてます。
Visual Studio CodeでC#も書けるので、そこで書いて、ファイルをUnityに読み込んでいる。
【インタビュワー】
そうそう、さっきのChatGPTにエラーを投げてっていうあたりとかは、Unityの中でやろうとするとちょっと大変なのよ。Visual Studio Codeだと、その中で生成AIを呼び出せるので。「エラーの文言+その原因を探して」とかってAIにお願いすると、プログラムのどこをどう変えるかを答えてくれる。Visual Studio Codeをうまく使うと作業が楽になると思います。
【Iさん】
知らなかったですごい助かります。
【インタビュワー】
ありがとうございます。すごい。できあがりが楽しみですね。少し前だと相当ハードルが高かったことも、生成AIを使えばすごくやりやすい時代になっているので、ぜひうまく使いながらやってほしいなと思います。
【学生さん】
すごい。
【インタビュワー】
すみません、お待たせいたしました。
架空スイーツのブランディング(Fさん)

【Fさん】
私は後期の授業で今作っているものです。3年前期の授業から引き続きで、自分が制作した架空のスイーツブランドのブランディングをさらに進めていこうということで、中身のディテールだったり、パッケージのデザインだったり、ショッパーの方の袋のデザインだったりっていうのを今突き詰めてます。全体的にこういう感じで販売していくっていうのを今定めてる感じです。
ウェブサイトも作っています。ブランドコンセプトや商品を説明するウェブサイトを作ってみて、自分の作りたい上品さをどうやって表現できるかなって考えながら、フェードインとかゆっくり表示される感じを、自分なりに調べて構築してっていうのをやってます。
以上です。
【インタビュワー】
これもすごくいいね。確実にステップアップというか、やることを積み重ねている感じがしますね。
【Fさん】
そうですね。2年のころのHTMLを使ってたときよりは、ウェブサイトは作れるようになってるかなって思います。
【インタビュワー】
もう言うことはないです(笑)。夏休みのときは「こういうブランド・商品を考えました、プロモーションのために Instagram の画面を作っています」みたいな感じだったような記憶があるんですが…
【Fさん】
そうです。最初にポップアップショップを開くっていう段階で、まだそのときはパッケージとかは考えてなかったんです。そういうブランディングの部分を突き詰めていくといいよってフィードバックいただいたので、それも踏まえて突き詰めている感じです。
【インタビュワー】
やりたいこと・できることがある、そのデキることの枠を広げてる感じがすごくして。より直線的につながってるっていうのかな。プログラミングに行くんだっていうすごさとは別の、着実に前期からステップアップしてる感じ。どっちも素晴らしいと思いました。ありがとうございます。
そんなわけで、着実に成長している感じが頼もしい限りだと思ってます。コレ正直な気持ちですよ。
【学生さん】
ありがとうございます。
【Aさん】
私はもうめっちゃ紆余曲折しまくって、今日の講義やばかったんで。ちょっとやばいってなってます、今。二人の作品を見て、なおさらがんばります。
【インタビュワー】
そうだね…とりあえずがんばれ。
卒展のポスターもさ、必要な文言とか情報入ってたかな?

【Aさん】
先生からテキストを送られてきて、これを使えみたいな感じだったんですよ。ビジュアルだけこっちで制作みたいな感じだったんですね。
【インタビュワー】
そっか…。パッと見て何の話だっけみたいな感じがしたので(「卒業作品展」という重要な文言が見えなかった気が)。あと、偉人の言葉を握りしめるモチーフ。葛藤の部分がもうちょっとビジュアル化できないと…。
【Aさん】
それ同じようなことをゼミの先生からも指摘されました
【インタビュワー】
説明されると「そういうことね」っていう感じはするんだけどね。その辺をもう少しうまく伝えられる表現。ビジュアルが上手いとか下手とかっていうこととは別に、やりたいことが伝わるかどうかっていうところかなと思うので。課題が明確になっていたら、とりあえずそこに向かって何かやれそうだと思うので。
【Aさん】
がんばります。
【インタビュワー】
がんばれ。大丈夫できるよ。まあそんな感じだね。
3年後期の感想と今後の抱負
【インタビュワー】
そろそろ終わろうと思うんですけど、最後に一言ずつ、この半年ぐらいの感想と来年はこんなことやりたいなみたいな、新しくできた野望。そんなのを聞かせていただきつつ終わろうかなと思うんです。
【Aさん】
この半年はあまりにも忙しくしすぎちゃって、いろんなことにチャレンジしたいとか、あとバイトしたいとかっていうのをすごい詰め込みすぎちゃった半年間だったなと、ちょっと個人的に反省が大きい。次の半年間、4年生入ってからは卒業制作も始まりますし、そういった面で自分がやりたいことを突き詰められたらなって。自分がどこに行きたいのかまた曖昧になってきかけてるので、それをもう一回見つめ直していく半年・来年にしていきたいなって思ってます。
【Fさん】
私は先程紹介させてもらった作品を3年前期からずっとやっていて、卒業制作もそれをやっていきたいなと思っているので、来年は卒業制作でそれをさらに形にする。今はデジタルだけの状態なんですけど、紙袋をリアルな物にする、全部のものをデジタルデータから実物にしていけたらなって思っています。そういうものを形にしたいなって思ってます。これまでの範囲のものとしては、学んだことをさらに深くしていくのは自分の中でも考えてやっていたので、新しいものに挑戦するのはあまりできなかった年なんですけど、進化させることはできたのかなって。それをこれからも続けていきたいなって思います。

【Iさん】
私は半年間が一瞬で過ぎたなっていう感じ。9月が昨日のように感じるくらいには一瞬で過ぎて。もう今月からは就活とか準備を始めてバタバタしてる感じ。新しい年が始まる感じが全然しない…なんか続いてる感じがしているのですけど、切り替えというか気持ちの区切りをちゃんとつけて来年に挑みたいです。
来年以降は、卒業制作と就活をがんばりたいなって。両方こなすのは難しいと自分でも思っているので。就活半分・卒生半分みたいな力の配分にならないように、就活バーってやって終わらせて、切り替えて卒業制作バーっていけるように、今からも準備がんばっていきたいなって思ってます。願望です。
3年“冬”の就活事情
【インタビュワー】
終わるって言ったのに、今就活の話を聞いて思い出したんだけど(笑)。
就活も本格的には2月から? 今12月が終わるじゃないですか、でも1月は皆さんまだ大学の授業とかもある。で、皆さんが行きたい企業の選考、本格的に始まるのはいつくらい? どう考えてるのかな? どういうふうに言われてるのかな?
【学生さん】
こうしなさい、みたいなのは言われてないよね…

【Fさん】
先輩の話を聞いた感じだと、3月で終わるのがキリがいいのかなっていうのはちょっと感じてます。いろんな選考を受けて、いくつか内定をいただいて、そこから3月の内定を承諾するかどうかのときに決めるっていうのが、一番理想的なのかな。
【Aさん】
それは来年の3月(4年生になる春)だよね。初めて聞いたときめっちゃ早いなと思って、来年3月に終わるんだみたいな感じ。ゼミの先生にお話を聞いたときは「春先のインターン結構いい」みたいに聞いてて、そこでいろいろ試すのもありだよみたいな感じのも聞いてたんで。私は結構迷いつつ、でも今受けたいなと思ってる企業の選考は確かに3月ぐらいで終わる。2月3月で終わる感じですね。就活が早くなりすぎてる感がある。
【インタビュワー】
そうだよね。でもさ、いろんな会社があって、2月3月で終わるグループもあれば、4年生になって4月5月ぐらいから選考が本格化する企業もあるし。早く決まって早く終われる人、早く始めて長くなっちゃう人も。
そういう情報源は先輩なんだ。
【Aさん】
講義で先輩にお話ししていただく機会があって。めちゃくちゃ早く終わってた先輩はゼミの講義だったし、確か結構長期化して4年生のほんとギリギリまでずっと就活してた方の話はキャリアの授業で聞いたことがあるって感じ。何が正解か…正解も何もないのはわかるんですけど、一体どうしたらいいのか感は否めないというか。そこまで吟味するべきなのか? 早めに終わらせるべきなのか? なんかちょっとモヤっとしてる感じです。
【インタビュワー】
本当に正解はないし、この会社だったらいいなっていう企業が自分の中で決まれば早くても辞終わっちゃっていいし、いくつか内定もらっているけどまだキープかなみたいなのもある、もうちょっと探したいなみたいな。それが間違ってるかっていうと、それも間違ってないし。難しいよね。
【学生さん】
すごく難しい。
【インタビュワー】
がんばって(笑)。就活するのは私じゃないからさ。
【学生さん】
がんばります
【インタビュワー】
本当にがんばって。苦労する人もいるけど大体うまくいくというか、自分なりに折り合いつけて納得していくし。今はこれがいいと思っても、例えば就職して本当に働いてみたら違うかもしれないじゃん? 違ったらさ、別にしがみつく必要もないしやり直せばいい。それは同じ業界で違う会社に行くパターンもあるし、全然違う業界…。デザイナーで就職したけど、やっぱり私は遠洋漁業でマグロ釣りたいと思うかもしれないじゃん(笑)。
【Aさん】
めっちゃかっこいいな(笑)
【インタビュワー】
そういうのがあってもいい(笑)。今のところ自分なりの正解を探すしかないし、それは他人が決めるものじゃない。まぁがんばってねとしか本当に言いようがない。
【学生さん】
ありがとうございます
【インタビュワー】
がんばれ(笑)。で、いい報告をお待ちしています。
というわけでごめんなさい。本当長くなってしまって。皆さん3年生の後半もだいぶいい感じに、充実した期間になったように見えました。大学生活もあと残り1年ちょっとですが、就活含めてがんばってほしいなと思います。
(「3年後期の近況報告&最近のマイブーム」編、 「生成AI」編もぜひご覧ください)
デザインノウトの YouTube チャンネル ではインタビュー動画(フル版)をご覧いただけます。
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