社会人1年目を終えた実感(生活・心境の変化 / 仕事 etc…)。見えてきた学生時代の活動の成果。5名の卒業生にお話を伺いました。たまらなく眩しい彼ら彼女らの「間」をお楽しみください。

インタビュー実施日: 2025年3月1日(土)  at Open Lab 2025

社会人1年目の感想

【インタビュアー】
皆さんお疲れ様でした。社会人1年目がほぼ終わったところで、ひとこと感想をお願いします。
大学生の時ときに思っていた社会人と、実際に1年やってみたギャップは感じましたか?

等身大で活きている実感

【金子さん】
ギャップは…すごい大きいギャップはなかったですけど、でもなにか「生きるのがすごい等身大」になれた気がします。

【インタビュアー】
生きるのが等身大?

【金子さん】
今まで他者から物をもらったりとかで過ごすことが多かったけど、自分で何かを決めることが増えて、等身大の自分で生きてる感じがする。そういうギャップはありました。

【インタビュアー】
そういう話は初めて聞いたなぁ。なるほど。じゃあ鈴木先輩は?

【鈴木さん】
ギャップなんですけど、自分で選んで生活ができることと似てるかもしれないですけど、楽しさとか。自分で選んでそれで周りを作っていくのも楽しいというのがプライベートな方。

仕事だと、うちの会社は専門性を持った人がたくさんいます。そのためか、それぞれが「自分しかできる人がいない」という空気があり、(新卒の私にも)任せてもらえちゃう。自由度が高い分、決める責任が大きい。いいのかなって、まだ不安なまま進んでる。今までならみんなに相談してきてたのになぁという不安はあります。でもめっちゃ楽しいです。

とにかく、みんなそうかもしれないですけど褒めてもらえるんですよ。「すごいね」「そんなこともできるの?」みたいな。
 先輩:「すごいよね」
 鈴木:「そんなことないですよ」
 先輩:「すごいからね」
みたいに、褒めてもらえる社風がうちの会社にはあって、嬉しいなって思います。

時間で区切られていく仕事…

【野本さん】
ギャップはあまりないかも。プライベートは本当にみんなが言ったとおり、自分の暮らしを自分で作っているという、私がずっとしたかったことができている。起きる時間も洗濯する時間もお風呂に入る時間も自分で決めて、でも遅ければその分自分に帰ってくる。

すべての決断を自分に委ねられているのが、私はすごい楽しい。「うわぁ生きてる」「生活してる」ってなる。料理も好きなものを、食べたいと思ったものを自分で作って自分を満たす。自分の機嫌を取るのがすごく上手になった

本当にこれが足りないから、じゃあこれ接種しようっていうのが、今までもできていなかったわけではないけど、すごくできるようになった。

会社は絶対やらなければいけないことが、ダラダラ伸びることはなく、パパパパパってやって、はい定時、で終わり。そこから自由時間。仕事はすごくメリハリがはっきりしてる。そういう意味ですごく楽だけど、私は物足りない。そこで終わっちゃうより、もう少し突き詰めたい。だけど、その時間が業務上は取れない。ちょっとモヤモヤが残った状態。学生のときに先輩方がいってた「なんか妥協で動いてる」という話がすごく身に染みてるなって思います。

【インタビュアー】
深いねぇ。

【みなさん】
(パチパチパチ)

【池谷さん】
ええ、プライベートは…。プライベートは適当になっちゃて、激太りしたんです。自炊は結構してるけど、自炊していない時期があって、ずっと外食しちゃってた。仕事でストレスが溜まりすぎちゃう。

仕事に関してなんだけど、多分みんなとは違って、研修でベンチャー企業にいて。

【野本さん】
(自分の所属とは)違う会社に行ってるってこと?

【池谷さん】
うん、そう。そのベンチャー企業で年齢層が合わない人たちと揉みくちゃにされて、ベンチャーすぎて何も指標がないというか軸がない。だからいろいろできるのだけど、昔からいる人の考えがあり、そこからズレすぎると「ちょっとどうなの?」ってなってしまう。仕事だといろいろ大変で、その辺が噛み合わなくてストレスが爆散してしまいました。やり方を考えつつ働きやすい感じを自分で作って、ノンストレスで今は一応やれてます。

【今井さん】
私も生活的なところだと、ようやく自分で生きられる。ちゃんと自分で選べるのがすごい嬉しいっていうのはまずあって。

仕事はうちの会社も工数で区切っていくようなタイプなんで、まあ、野本さんが言っていることももちろんありつつ。その仕事内容的なところで、私はてっきりUI系の仕事になっていくだろうと思ってたら、意外とUX領域のこともやらせてもらえたり。結構1年目から「こんな幅広いことやらせてもらえていいんですか」という感じになっていて、だいぶ楽しいです。

【みなさん】
いいねぇ

【今井さん】
社内の活動が忙しすぎて、それで時間取られて残業してるけど…。その大変さとか、良い社内文化でありつつちょっと苦しいけど、これ何みたいな…。

【鈴木さん】
「活動」というのはどんな内容?

【今井さん】
それこそ今度3月3日にうちの会社の創業記念イベントがあります。10何周年って微妙なところだからそんなにじゃないけど、それのワークショップやるよって。2週間前に言われて、ただ工数として用意されてたのは1ヶ月分、35時間用意されてたのに…。期間が2週間になっちゃったから、あれ? 結局0.5の稼働しなきゃいけないの? 私プロジェクトでもうだいぶ入ってるけど、っていう苦しさ。ここしばらく毎日2時間残業して、そんなこと新卒からあるの?っていう意外性はあって。それも含めて楽しいなって思って。

社会に出て役立っている学び

プロジェクトで学んだ社会人スキルの基礎

【野本さん】
総じてUXとかサービスデザインとか、学んできたことはちゃんと業務に活かせてる。それこそ未来デザイン研究会で、いろいろなプロジェクト・産学連携など社会人とも関わってきた。また、先輩方がこういう場に来てくれて実務をお話ししてくれてるから、「あぁこういうことなんだ」と感じたり、それぞれつながってくる瞬間もあるし、そういう(社会人や先輩との)関わりがずっとあったから、社会人になって「会社ってこういうところなんだ」とか、制約されててみたいな、すごい大きなギャップっていうのはあまりないのだと思います。

ほかの同期の話を聞くと「なんか社会人(って大変…)」みたいなのがあるけど、未来デザイン研究会にいて社会人みたいなことばかりやってたから、そこにあるギャップ感は少なさそうだなって。

コミュニケーションスキル

【今井さん】
クライアントとのコミュニケーションが大変でって同期がいってたりするけど、「えっ」みたいなことはあるよね。そんなにそこに驚いてない。「おじさんが怖いの」とか言ってるけど、そうでもないよと思いながらわりと平気です。

【インタビュアー】
つまりみなさんは大学生の時から揉まれてきたから、そんなにギャップを感じることはなかったっていうことか。

ということは、学生のうちから、皆さんは特にそういう機会に恵まれたけれども、社会人と何かを一緒にやる。大学に閉じこもるのではなくて、広く地域や企業さんと付き合う機会をなるべく持った方がいい?

【鈴木さん・野本さん】
いい。場馴れ。

【鈴木さん】
任せてもらえるのは嬉しい。

【野本さん】
何かしらやってたよねっていうのを会社の人たちも知ってくれている。私はまだ直接はないけど、でもどこか知ってくれてるとか、任せてもいいと思ってもらえるのは強いなーってちょっと思う。

【今井さん】
連絡の取り方とか、そういう細かいところを最初から持っていて。それでわりと安心してもらえている。

【野本さん】
私たち基礎力強くない? 社会人基礎力みたいな。

【池谷さん】
思いまーす。

【野本さん】
言わせたかも(笑)。

1年ぶりに見た学生の活動

【インタビュアー】
皆さんが1年社会人をやってきて、初めてこの場に、ホームグラウンド(未来デザイン研究会)に帰ってきた。自分たちのやってきた活動が今どんな風に見えていますか?

すごくない? やばいかも

【鈴木さん・野本さん】
すごくない? って昨日から話したんですよ。やばいかも。

【野本さん】
私たちすごいことやってたかも。外部の人たちが着目してくれるのもわかる。

【鈴木さん】
私たちの活動は、リサーチの段階からユーザー・当事者と関わりながらやってたのが強かった。それを最終的に動画なり冊子なりにまとめるのを、短期間で回してたのが「すげーな」って思いました。

社会では探求ができていないかも

【野本さん】
活動量と熱量。必死さがすごくうらやましい。今自分が必死なのかがわからない。わからないことを見つけ出そうという探求部分が社会人ではできていなくて、それをやってるみんなが「羨ましい」って思ったし、改めて「すげー」って思った(笑)。

【今井さん】
その部分で私は後ろめたさがあった。今回来るときに、自分はがんばれていない気がして…。

【鈴木さん・野本さん】
同じことを昨日からいってる(笑)

【野本さん】
なんか探求を全然がんばれてないから、ここに来たときに話についていけるかなみたいな、なんかちょっと不安感。

【今井さん】
話せるものがあるのかみたいな。

【野本さん】
面白くないかも自分が、みたいな。

そういうとき、じゃあどうしよう

【池谷さん】
強い思い? ここにいて、正直みんなと何かやったっていうのはあんまりなかったから。
ここにいるときから「そういうとき、じゃあどうしよう」をすごい考えてて、映像も撮ったし、映像も撮ったし、映像も撮った。だから「じゃあ大変だけどどうしようか」がすごく鍛えられてたから、今大変だけど「どうしようか(どうすればいいか)」が生きてるかなぁというのはすごいあります。

【みなさん】
(パチパチパチ)

【野本さん】
「どうしようか」を考えられるよね。こうね、こうだから、こうしよう。

【鈴木さん】
大学の時にやってたこと、自分が知っているものを出そうとする。ここ(頭の中)に何かある、みたいなのを絞り出して、じゃあこれはどうですかっていうのを割とポソっと言う。

【野本さん】
(頭の中には)ゼロじゃない。何かしら多分あるみたいな。頭の中にある4年間の記憶をどうにか出してこよう、と。それは業務でもそうだし、実務でもコミュニケーションでもプロジェクト管理でも、役立っているというか身についてる。それが普通に感じる。普通に、何かを変えるわけでもなく、特別なことをするわけでもなく、普通に、今までどおりやってる。

【鈴木さん】
最強じゃない?

【インタビュアー】
なんかすごく頼もしいなぁ、この学年。例年ね、この話(社会人1年目の感想)を聞くのよ、皆さんの先輩にも。「めっちゃ大変でした」「ギャップとか考えてる余裕もなくて、ただただ仕事についていくことに必死でした」みたいな答えが多かったのですよ。

…。

じゃあ、そんなわけで、がんばれよ! また来年ここで会いましょう!

【みなさん】
がんばりま〜す! また来年!